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本日のおすすめワイン~ピノ・ノワール・ブラン・ド・ノワール・アイスワイン
今夜お薦めさせていただきますのは、甘党の方の為の極甘アイスワインです。
ピノ・ノワール・ブラン・ド・ノワール・アイスワイン
産地はドイツ ファルツ地方、葡萄品種はピノ・ノワールです。アルコール度数6.5度と軽快な飲み口です。キンキンに冷やして飲んだ方が甘さが落ち着きお薦めです。
まずはワイナリーの歴史です。
ヴァイングート・フリードリッヒ・ベッカーは300年の伝統を持つ歴史のある醸造所でしたが、醸造所のあるファルツ地方のシュヴァイゲン村はフランス国境沿いに
あることから、度々戦争の影響を受けた地域にあるようです。
戦後の荒廃時に父親が共同組合を設立。ファルツ地方最大の共同組合醸造所の会長のご子息だったベッカーが現在の醸造所を周囲の反対を押し切って1973年に立ち上げたそうです。もともとブドウのクローンの研究者としてバーデンで働いていましたがその後、独立してワイナリーを設立しました。
ファルツ地方は1980年には全生産量の赤ワインの比率は1割程度で残りは白ワインだったのが、2007年には赤ワインの比率が約4割にまで増加したそうです。温暖化の影響もあり、今、ドイツの中でもこのファルツ地方は赤ワインの有名な地方になりつつあります。
地方の主要品種はドイツ名でシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)。
ベッカーのワインは一躍有名になり、世界的に有名なワイン評価誌【ゴーミヨ】で8年連続最優秀赤ワインにも選ばれているそうです。いまやトレードマークの「キツネラベル」で世界中でもおなじみの生産者となりました。皆様も見たことがあるかもしれませんね。
現在畑は14ヘクタール所有で、そのうちの60%がピノ種を栽培しているそうです。生産量が少ないことからほぼ国内で消費され、輸出は僅かとなっていて、大変希少なワインのようです。
畑の特徴は上質なピノノワールの栽培に適している、貝殻石灰岩土壌で、冷涼な地域ですが、ファルツ山脈に守られた立地となっています。通常秋に収穫するブドウを12月まで置いておき、夜中にマイナス8度を下回った時に一気に収獲して、プレスして造るそうです。温暖化の影響もあってか、年々ドイツでもアイスワインが造られることが珍しくなってきているそうです。
糖度が非常に凝縮されたデザートワインです。極甘口、と言っても透明感があって、曇りがなく、非常にピュアで果てしなく続く長い余韻を感じました。香りはドイツ特有と言いますか、記憶しているラングヴェルトQBAに酷似していました。今までのピノ・ノワールの香りではありませんでした。
以上甘党の方が喜んで飲んでいただけるワインのご紹介でした。
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